質感=オノマトペ
先日、知人が保育園の連絡ノートに絵日記を描いたと投稿していたので
お!仲間だ!と反応したところ以下のようなお問い合わせが…。
「カップケーキのふわふわ感はどうやって出せばいいのですか?」
質感の出し方って、オノマトペのようなもので、やり方があります。
白黒で描くときは、ふわふわの部分は、わざと一本の線で描かずに何本かの短い曲線を重ねたり
わざと歪ませたりしながら描きます。
反対に、ふわふわを際立たせるために、非ふわふわ部分は直線を強調します。
そうすると、白黒でもなんとなくカップケーキっぽく見える!
色鉛筆で着彩する場合は……
全体的に鉛筆を寝かせて薄く茶色を塗ります。
そして、ふっくらふわふわ上の部分は黄色やオレンジなどの、
元の茶色より1〜2段明るい色を。
ケーキが膨らむときに中の方から生地が膨れ上がって盛り上がっているため、
火力に直接触れてる時間が、短いから、色が濃くないんですよね。
逆に、カップに近い方は、火力に最初から直に触れてるため、
いい具合に焼けてちょっと焦げてる。
なので、濃さを強調するために茶色を強めに二度塗りします。
さらに、鉤括弧 ( )みたいなオノマトペを散らしたら
なんだかふわふわに見えてきます。
このようなオノマトペは他にもあります。
ふわふわは、曲線。あまり筆圧濃く描くとふわふわ感が出ないので、
力を抜いて描きましょう。
シュッとスピードを出して線を引くと、スピード感のある効果線が描けます。
人が逃げるイラストに足元にこれを三本くらい引くとなんかそれっぽく見えます。
これも、描くときに力を抜いて、あくまで「しゅっと」描く。
人の顔の近くに詰まった鉤括弧( )のようなものをたくさん描いたら汗に見えます。
焦ってる人を表します。
縦線を何本か近寄らせて描いたら、ちびまるこちゃんのガーンの表情っぽくなります。
頭の近くとか、肩のあたりに描いても、暗い雰囲気が伝わります。
こうやってみてみると、漫画の中に出てくる感情の書き分けの効果線って
簡単なのに、とっても感情が伝わるんだな、ってことがわかります。
私は、留学時代、日本の漫画の表情の書き分けの素晴らしさに気づき、
図書館にあったDragon ball (もちろん英語版)の、顔の表情ばかり模写していたことがあります(笑)
スケッチブックいっぱいになりました。
変な話、人間のイラストは棒人間でもいいので、これらの効果線を加えるだけで、
なんとなく表情が読み取れるようになるんですよ!
ほら!!!笑