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星野源さんが、結婚報告をされたときにこういうことを言ってました

星野:僕がくも膜下出血で倒れてしまって、倒れた瞬間から世界の見え方が変わると言いますか。今まで過ごしてきた日常から体験した事のない感覚だったり、空気のゾーンの中に膜みたいなのがあって、その膜の中に入ったみたいな。その膜の向こう側には元にはもう絶対に戻れないっていうような、そういう感覚っていうものがあって。

 

その瞬間から、今まで過ごしてきた自分の知っている世界じゃないところに入り込んだっていう感覚があって。ありがたいことに、経験ということを何度かさせていただいておりまして。ちょうど、先週の水曜日、まさにそういう瞬間だったんですよね

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星野さんの場合はくも膜下出血で倒れた後の世界、紅白に出たとき、そして新垣結衣さんとの結婚の報告がまた、世界が変わる瞬間っていうのだったと。この表現がすごく素敵だったのでこのときの記事をよく覚えているんですが、ありがたいことに私にもそういう瞬間が何度かありまして。

会社員という働き方が死ぬほど自分に向いてなくて体壊して負のスパイラルにいたときにグロービスに入学したんですが、あれ、負のスパイラルって突然落ちるわけじゃないんですよね。だんだんだんだん深みにハマっていく。だからいつの間にかすごい底の方にいるわけ。

自分にとっては環境を思い切って変えて起業家の人たちと同じ課題に取り組んでいたあの3年弱というのは本当に見える世界を変えてくれる大きなものだったんですが、
それ以上に世界が変わったのは最初の本を出版できたことでした。

昔から本が好きで、九州の隅っこで冴えない生活をしていた数ヶ月は本屋に入り浸る以外に生きていくすべがなかったし、イギリスにいた二年間も図書館で日本語の書籍を見つけては居座ったり、先に小説家としてデビューした友人の活躍が眩しかったり……。そんな大好きだった世界に自分の書籍が並ぶんですから。

あの本が出たのが確か11月23日の祝日の前後、ちょうど七年前の今日あたりなんですよね。(本の奥付には12月って書いてあるけどちょっと早めに出ました)
なんで鮮明に覚えているかというと、本の2週間後くらいに娘が生まれまして、ちょうど今くらいの時期は切迫早産で入院し、人が先か本が先かどっちだ…とハラハラしていたからなんです。

そして七年。娘は小学生になり、私は動画の仕事をいただきました。
動画っていっても民放で流れているようなアニメではないんですがコマ撮りアニメがなめらかに動くような感じではなく、コミックを効果的に動かしたり効果音をつけたりして見せるコミック動画っていうのがyoutubeにもたくさんあがっているんですが、母校グロービスの学び放題コンテンツの一環で描きました。

最初は慣れないコミック動画の作法で戸惑っていて、何度か修正もあったんですが、神映像クリエイターさんとディレクターさんのおかげでびっくりするような映像ができ、そこにプロの声優さんが声をつけてくれるとこれはこれはとびっくりするレベルの動画になりました。声のプロってすごい…。

声がついた完成動画を見て全身に鳥肌が立つあの感覚は、本が出たとき以来といいますか。ぶっちゃけ出版のあとは慣れない育児、保育園探し、二人目の妊娠、出産、引っ越し…とライフイベントが続きすぎて自分のことを振り返る間もなかったんですが、この度久しぶりに感じました。ああ、動いたなと。なんか一個動いたなと。私も作りたい!と思わず動画のソフトをダウンロードしてしまったくらいです。

というわけでかんべの動画、公開されています。御覧ください。

グロホ、はじめました

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